今回は「北九州工業地帯」について書いていきたいと思います。北九州工業地帯は、日本の四大工業地帯の一つになります。おもに福岡県の北九州市や関門海峡、周防灘沿岸地域を中心とした、工業地帯となります。
北九州工業地帯の特色
北九州工業地帯の生産額は、他の四大工業地帯に劣る部分があります。そのため最近では「工業地帯」では無く「工業地域」と呼ぶ事もあります。
もともとは製鉄業や化学工業、セメント業などの素材業が盛んな地域でしたが、近年では自動車産業などが中心になってきています。特に2014年の福岡県の製造業出荷額を見ると、その28.7%が自動車関連業となってきています。
北九州工業地帯の歴史
北九州工業地帯のそもそもは、1901年に官営八幡製鐵所が開設されたことに始まります。近隣で採掘される石炭と、中国から輸入した鉄鉱石など、製鉄を行うのに十分な資源があったことも大事でしょう。官営八幡製鐵所が出来た事をきっかけに、近隣に製鉄所や化学工場、セメント工場などが増えていきました。
しかし石炭の鉄鉱石の輸入先が、中国からオーストラリアへと変わっていったり、またエネルギー自体が石炭から石油へと変わってった事、近隣の炭鉱の閉山などで、北九州工業地帯自体も、変わっていかざるを得なくなりました。
上記の理由などで、北九州工業地帯は一時期かなり衰退していきていたのですが、現在では自動車産業が盛んになり、再び工業が活性化してきています。また半導体産業も多く進出してきており、北九州工業地帯の大事な産業の一つとなってきています。そういう意味では、時代の変化に対して上手く対応できた工業地帯だと見ることも出来るでしょう。
まとめ
今回は北九州工業地帯について書いてきました。また今後も機会を見て、工業地帯について書いていきたいと思います。